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足跡 前編

2016年01月21日 21:28

男性は自宅で痙攣発作を起こした。
脳出血の手術を東京の病院で受けたことがある。
現在は生まれ故郷の八戸に帰って療養していた。

その日は、巨大な低気圧が日本列島を襲っていた。
東京でも雪が降り、渋谷駅は大混雑。
日本海側では大雪。
八戸には大雪風雪波浪警報が出ていた。
最大風速30mの吹雪だった。

八戸ERには吹雪と関係なく患者が押し寄せていた。

ドクターカー出動は夜になっても落ち着きはなかった。
胸痛の男性に出動した後、
自宅で痙攣の男性の要請が入った。

現場は近い。
そんな時に、覚悟が必要だ。
ドクターカーが最先着になること。
その時必要なことは、
住居のまちがいをしないこと。

現場に向かうドクターカーには、
私が乗っていた。
無線が入った。
「○○救急隊、現場到着」
良かった。
ドクターカー先着ではない。
ドクターカーはその2分後に傷病者宅前に着いた。
救急車は停車していた。
ハッチドアは開いていないので、
まだ収容前。

停止したドクターカーの左後ろを振り向いて確認する。
後方の安全が大丈夫だ。
そして左ドアを開けた。
車の外へ出る

赤い救急バッグを右手に持つ。
救急車のハッチドアを開けた。
中は無人。
やはり救急隊はまだ傷病者宅だ。
私は、傷病者宅に入ることにした。
しかし、
救急車は狭い路地に入れずに、
その場所に停車している。
とする、救急車の前の家が、
傷病者宅とは、限らない。
救急車の近くに5件の住宅があった。
そのうちのどれかが傷病者宅だ。
どれも明かりがついている。
吹雪のせいもあり、
しっかりと玄関ドアがしまっていた。


(続く)


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