PBEC熱傷病院前初期診療コース

2015年12月21日 19:50

冬の未明、八戸市鮫町の空が赤く染まった。
静寂な港町に消防車のサイレンが鳴り響き、
住民は慌てて布団から飛び起きた。
火事だ。
窓を開け、外を見て一瞬で状況が理解できたという。
蕪島神社が燃えている・・・。

消防車約15台が出動し、
消防隊員の5時間にわたる炎との戦いも虚しく、
拝殿本殿合わせて280m2が全焼した。
①蕪島デーリー (2) (368x500)
創建720年の歴史を持つ蕪島神社は、
八戸市のシンボルであり、
港や船の安全を祈願する心のよりどころとして市民に親しまれてきた。
東日本大震災の時、
神社の周り360度は濁流にのまれたが、
神社は無傷だった。
また、ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定され、
ウミネコと市民のふれあいの場所でもあった。
この火災で
ウミネコが被害に遇わなかったこと、
けが人がいなかったことは不幸中の幸いだ。

我々、医療人は「不幸中の幸い」で済ませておけない。
観光客で賑わう、
日中に火災が発生していたら・・・。
最悪のことを考えると、ゾッとする。
熱傷を負った患者が多数発生、
さらには、階段に避難者が殺到し将棋倒しが起こるかもしれない。

平成25年8月13日、京都府福知山市、
大勢の観客で賑わっていた福知山花火大会。
花火打ち上げ開始直後、その事件は起こった・・・。
ベビーカステラを販売する露店付近で爆発、
露店3棟に次々火災が拡大。
花火大会の見物人に火が燃え移り、
死者3名、59名が重軽傷を負った。
現場はパニックに陥っているニュース映像が、
今にも記憶に新しい。
(続く)


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