「劇的救命」福井で講演

2015年12月11日 18:23

連載の途中ですがお知らせです。

今明秀が福井で講演します

2015年12月12日土曜9:00-9:45
福井大学で
第18回救急医学会中部地方会学術集会

学会長はドクターGでテレビでおなじみの
林寛之教授です
ドクターG林 (500x375)

メイン会場のプログラムは
1学会長挨拶 林寛之教授
2教育講演 劇的救命 今明秀 9:00-9:45
3教育講演 クスリもリスク 徳田安春教授
4教育講演 これからの医療を語る 山中克郎教授
5教育講演 そんな時のM&Mカンファランス 岩田充永教授
6教育講演 ER診療パールズ 寺澤秀一教授
7教育講演 魅力的講義の裏技 林寛之教授
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「劇的救命」
【はじめに】
防ぎ得た死(Preventable trauma death,PTD)の概念は
1987年米国において始まった。
予測救命率(probability of survival score,Ps)が
50%以上なのに死亡したとき「予測外死亡」と判定される。
さらにそれらの症例を専門家により同僚審査し、
防ぎ得たどうかを判定する。
防ぐことができたのに死亡した場合は、防ぎ得た死の判定が下る。
【予測救命率Psの計算法】
予測救命率PsはTRISS法(Trauma and injury severity score)で計算できる。
年齢、RTS(生理学的重症度)、
ISS(injury severity score.解剖学的重症度)から算出 する。
Trauma.orgでネット検索すると、
TRISS法の計算ページが出せる。

【防ぎ得た死PTDと劇的救命】
米国ではPTDは、32%存在し、
原因は病院前に37%、ERに68%あるとされている。
ERでの不適切な処置としては気道管理、
胸部外傷の処置、輸液不足、
昇圧剤使用があげられた。
病院前では気道管理、頸椎保護があげられた3)。

劇的救命(unexpected survivors)とは、
Psが50%未満にも関わらず救命できた症例を言う。
本来困難なことだが、
劇的救命が多い施設は外傷診療の質が高いことを意味する。

米国では劇的救命を導く因子として、
次の5項目が言われている。
1Golden hour内に決定的治療を開始。
2初療医師のレベルアップ。
3Golden hour内に輸血を開始。
4止血優先。欲張らない。
5後腹膜出血を見抜く。
劇的救命を果たすには、
外傷外科医の存在が必要である。
著者らは、2009年より外傷外科医師養成のために、
ブタを使った手術手技トレーニングを開始した。

劇的救命は、
病院前、ER,手術室、ICU、リハビリとすべてがうまく回らないと実現しない。
病院前救護は救急隊だけより、
現場から医師と救急隊が連携した方で救命率が上がる。
このことは、ドクターカーやドクターヘリで証明されている。

【結語】
PTDとは予測救命率50%以上なのに失った時を言う。
外傷診療の質の低さに関連する。
劇的救命とは、予測救命率50%未満でも救命できた時を言う。
質の高さを示す。
劇的救命には有能な初期診療医師が必ず必要で、
現場、ER,手術全てが優れている時に実現する。

重症患者が搬入された時、
エクスペクトパトローナムの呪文を唱えても誰も助けてくれない。
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・・・・・・・・・
部活中に心停止最終は明日


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