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感動する救命治療に携わってほしい

2015年10月07日 18:21

何のために,医師になるのだろう。
命を救うため、世の中に貢献したいから、いろいろありそうだ。
若い医師が救急研修を行う大きな目的は、
救急外来で軽症から重症まで上手に診ることができるようになること。
重症患者を受け持ち手技や知識を身につけること、
最重症の患者を鮮やかに救う場面に遭遇することと、
私は思っている。

 歩いてくるcommonをしっかり診る。
その中から化膿性髄膜炎や大動脈解離を見逃さない。
2012 年にデビューした敗血症のガイドラインは、
研修医にとってバイブルだ。
昔の医師が知らないことがぎっしり載っている。

外傷診療のprimary surveyは内科急変にも使える。
まずルート確保は間違いのこともある。

気道緊急に気管挿管、ガムエラスチックブジー、輪状甲状靭帯切開をできるか。

新生児のCPRに酸素を使わないことを知っているか。

心タンポナーデの心嚢穿刺になぜ16Gを使うか説明できるか。

臨床研修の中心にある救急をここではがっちり教えている。

 救急外来の診療が上手になってくると、
救急医療は病院前から始まっていることに気づく。
交通事故の受傷機転にも目が注がれる。

さらに自ら救急車に乗って現場に出動したくなる。
ここでは、研修医が消防の救急車に、
救急医と同乗する実習を行っている。
ドクターカーに同乗し現場で問診と身体所見から判断し処置もする。
病院前救護は陸上だけではない。
海の町、八戸では時々海難事故も起こる。
太平洋上に出動することは、
都市部では絶対経験できない。

出動要請はお盆で、救急室がごった返している夕方に突然来た。
ミッションは
「三陸沖約400kmの洋上の船舶内にショックで呼吸困難の男性がいる。
自衛隊救難ヘリコプターに同乗し、
夜の太平洋に出動してくれ」
その1時間後、私はトムクルーズになりきっていた。

漆黒の海上で男の命を繋げる。
救命できた時は日常ではありえない感動が沸き起こる。

研修医時代に一度でいい、
感動する救命治療に携わってほしい。

良い医師になる近道だ。


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