スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

周産期救急は必要か

2015年10月02日 18:59

病院前救急診療を担う救急医に周産期救急は必要か
吉村医師の文章です

八戸ドクターヘリは2009年に運航を開始した。
運航1年目に飛行中のヘリ内分娩を経験し、
当院で周産期救急講習会ALSO、BLSOを開催するようになった。
現在、ドクターカー・ドクターヘリに搭乗する救急医は
全員が周産期救急講習会BLSOを受講済である。

【目的】八戸ドクターカーによる病院前周産期救急診療の現状の調査と、
救急医のBLSO受講が妥当かを検証する。

【対象と方法】2010年4月1日〜2015年3月31日までの
八戸ドクターカーの出動記録と診療録の後方視的検討

【結果】対象期間の八戸ドクターカーの出動要請は5195件で、
全出動は4390件、周産期救急は23件。
現場救急は15件(母体15例、新生児11例)。そのうち、病院前分娩開始は13例。
病院前娩出が10例。
娩出場所は自宅内7例、
乗用車内3例。
救急隊到着後の自宅内娩出は1例。
救急車内娩出はなかった。

全例で救急隊が新生児を保温、
臍帯クランプを実施後に救急医が接触し、
臍帯切断した。

母体に合併症なし。
新生児は1例で鼻腔・口腔内吸引を要した。
ほか、分娩1期3例、流産2例。
一方、施設間搬送は8件(母体5例、新生児3例)。
母体は、弛緩出血、羊水塞栓症、子宮破裂、
子宮内反症、異所性妊娠が各1例。
全例が出血性ショック。
新生児はすべて新生児仮死で、
小児科医が全例ドクターカーに同乗し、
1例で気管挿管した。

【考察】八戸ドクターカーの全出動のうち、
周産期救急は0.5%と少ない。
病院前娩出の10%が救急隊到着後であった。
救急医や救急隊による分娩介助は稀だが、
訓練は必要である。
今回、検討した症例において病院前で必要となる
周産期救急の知識、技術は、
BLSOでほぼ網羅されており、
BLSO受講は妥当であった。
また、救急医による病院前診療は適切であった。

【結語】病院前周産期救急は少ないが、
救急医がBLSOを受講する意義は大きい


コメント

  1. かおり | URL | SWbJ46E.

    強く賛同いたします。

    私は函館で助産師をしております。
    北海道ではALSO、BLSOはまだまだ浸透しているとは言い難い状況です。そこで私は、救命士さんとともに、実際の現場を想定し、実技を取り入れた研修会を行いました。

    「CPAより当たりたくない」。
    産科救急はそんな感じみたいです…。

    滅多にない。
    でも、いつ当たるかわからない。
    だから備える。
    大切なことですよね。
    大切なふたつの命を守るため、これからも活動していきたいと思います。

    助産師だって、病院前救護にも真剣です。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://doctorheli.blog97.fc2.com/tb.php/2189-7a7295c3
この記事へのトラックバック



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。