市民CPRで後遺症のない生存が増大

2015年09月28日 18:31

日本では院外心停止後の
神経学的後遺症のない生存について、
増大が報告されている。

バイスタンダーCPRと生存
については
これまで十分な検討はされていなかった。
Nakahara S, et al. JAMA. 2015;314:247-254.

消防庁収集のデータを分析しました。
本検討は、2005年1月より消防庁が収集を開始した
全国病院の外での心肺停止症例調査(All-Japan Utstein Registry)
のデータを分析したものです。
救急隊により病院へ搬送された全患者が登録され、
患者の特性、入院前介入、転帰が記録されています。

研究グループは2005年1月~2012年の間に、
心原性心停止と推測され
バイスタンダーによるCPRが確認された
患者16万7,912例について分析評価を行いました。
バイスタンダーによるCPRは、
公共のAEDを用いた除細動と
胸骨圧迫などでした。

主要評価項目は、心停止から1ヵ月後または
退院時点における神経学的後遺症のない生存者で、
グラスゴー・ピッツバーグ脳機能カテゴリスコア1または2と、
全身機能カテゴリスコア1または2と定義しました。
CPRと神経学的後遺症のない生存との関連も評価しました。

後遺症のない生存、
バイスタンダーのみの除細動は
救急隊のみ除細動の2.24倍

心原性心停止と推測されバイスタンダーCPRありが確認された
心肺停止患者数は、
2005年の
1万7,882件から、
2012年は
2万3,797件
に増加した。

神経学的後遺症のない生存は、
587例
から
1,710例
増加していた。

バイスタンダー胸骨圧迫の実施率は38.6%から50.9%へ、
バイスタンダーのみの除細動は0.1%から2.3%に増え、
バイスタンダー+救急隊の両者による除細動は
0.1%から1.4%に増えた。
一方で救急隊のみの除細動は
26.6%から23.5%に減少していた。

バイスタンダー胸骨圧迫の実施では未実施と比較して、
神経学的後遺症のない生存の増大が認められた
実施
8.4%[6,594生存/7万8,592例]
Vs.
未実施
4.1%[3,595生存/8万8,720例]、

また、救急隊のみの除細動
(15.0%[6,445生存/4万2,916例])
と比較して、
バイスタンダーのみの除細動
(40.7%[931生存/2,287例])のほうが
神経学的後遺症のない生存の増大と関連していた。


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