現場開胸その1

2015年09月17日 18:30

今回は昆医師の活躍。
・・・・・
やや雲の低い朝、
いつもの通り、前日入院のカンファランスを行っているときに、
ドクターヘリの出動要請がかかった。
「機械に挟まれ意識なし」
この日のmedical crewは私、昆と淡路Nsであった。

「どこを挟まれたんだろうね~」と言いながらヘリは離陸。

不十分な情報で出動した場合、
飛行ルートなどの確認の無線の合間に、
現場の状況の無線が入ってくるため、
注意しなければならない。
無線に集中しながら準備を進めていると、
現場到着3分前に
「CPA」との無線がはいった。

機長と整備長は着陸場所の選定に取り掛かっている。
私は淡路Nsとの連携の変更を確認する。
「淡路さん、ルートをとったら、アドレナリン入れてね」
すると淡路さん
「OK、じゃ、先生これね」と
開胸セットと輪状甲状靭帯切開セット指さす。
ヘリは、工場のそばの駐車場に着陸した。
救急車が見えない。
どこにいるかと探す。
工場の中から白い救急車が出てきた。

救急車は高規格ではなく、一回り小さい2B型救急車で、
医師・看護師が乗り込むとほとんどスペースはなくなる。

そもそも、救急車には、患者1名定員だった。
それを室内空間の工夫や、
屋根を高くするなどで、
二人分のスペースを確保したのが、
2B型。
患者一人は救急車ベッドに収容する。
二人目は床に折りたたみスクープを敷いて
直接寝せる。
とういう車体。
一人用より室内が広く、
人気があった。
その頃は、救急隊が行う救急処置は限られていたため、
救急車に備える資機材もわずかだった。
壁に整理している資機材が少なかった。
現在の高規格車と呼ばれる、幅広い救急車は、
資機材を豊富にそろえ、
必要なときには、すぐ左の棚から取り出せる。
高規格車は、救急救命士誕生と共にンデビューした、
2B型よりさらに大きい車体だった。

現在では、小さな古い救急車と言うイメージが2B型。
(続く)


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