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バックボードの新しい考え(米国)

2015年09月02日 18:05

米国救急医学会が新しい方針声明を発表しています。
それは脊椎損傷の疑われる傷病者対応です。
EBM(Evidence Based Medecine= 科学的根拠に基づいた医療)を
背景として実践され、
それが患者ケアの新しい指針となり、
アメリカ全土で正式採用されるであろうとしています。

脊椎の損傷が疑われる患者の病院前救護に際しては、しば
しば予防措置としてバックボードと頸椎カラーを用いてきました。

今までの処置法では、
バックボードと頸椎カラー固定により
次のような傷害が起こっていることが実証されています。
気道傷害・呼吸機能障害・組織虚血・頭蓋内圧の上昇・
疼痛の増加。

そして結果的に死亡率の増加につながりかねない。

米国救急医学会は、脊椎固定は
NEXUS(Natinal Emergency X-radiography Utilization
Study) あるいはCCR(CanadianC-spine Rule) 基準に合致す
る場合に考慮され、
明らかな鈍的外傷と
次のような症状に使用されるべきだとしている。

意識レベルの変化、
臨床的中毒症状があり、所見がとれない。
正中線脊椎痛や圧痛あり
局所的神経原性の徴候や症状あり
脊椎の解剖学的変形あり
引き抜き損傷の時

脊椎損傷の疑われる患者へのバッグボードの適用は、
ベトナム戦争時に始まった。
しかし、時の経過とともにバックボードに関する研究は、
異なる結論を導き出した。

脊椎損傷の最悪のケースを捉えて、
損傷の程度に係わらず、
全てに全脊柱固定をするのは正しいだろうかと言う疑問が以前より出ている。

特に、高齢者に適用するのには否定的な側面がある。


以上は、アメリカの最近の動向として見てください。

アメリカ全土に拡がるにはまだまだ時間がかかるようです。
日本に広がるにも年月がかかります。

その間に、我が国でも独自にバックボードの調査が始まります。

八戸地域では、引き続き
バックボードによる病院前の脊椎固定を行います。

ただし、
気道傷害
呼吸機能障害
組織虚血
頭蓋内圧の上昇
に気を付けて。


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