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ドラマの人食いバクテリア事件」その1

2015年08月26日 18:48

今日のテレビでこんな話題
「最近国内で人食いバクテリアが増えてきた」

このブログでの過去の同様記事を再掲載します。

ドラマ コードブルーの症例の解説です。

ドラマに出てくるのは
大森セツさん,52歳の女性.
受診理由は倦怠感,顔面の腫脹・変色.

それではドラマの解説の始まりです。

これまでヒアルロン酸注入,ボツリヌストキシン注入,
脂肪吸引,目の下のたるみ取り,フェイスリフト術,
などを繰り返し行っていたようです.

直前の経緯は不明ですが,
緋山先生が診察を始めたときも座った姿勢のままボーっとした様子でした.
そして問診を始めるなりフラフラと崩れこんでしまうのでした.
顔面は不規則に腫れあがり,
どす黒い変色も混じっています.
緋山先生が殴られたと思うのも無理はありません.


バイタルサインは不明ですが,
診察時は呼吸回数が20回を少し超えているようです.
成人で毎分20回以上は呼吸促迫と考えます.
原因は山ほどあるので検査もせずに判断はできませんが,
敗血症の初期症状に頻呼吸があることは有名です.

だからでしょうか,
入院することになった大森さんの病室に緋山先生が行くと
橘先生が処置をしようとしています.

病室の机に2つ並んだ首の長いガラス瓶は血液培養ボトルです.
つまり,橘先生は血液培養をしようとしていたのです.
それを緋山先生が引き継ぎました.
血液培養を行うタイミングはただ一つ,
菌血症を疑ったときです.
つまり,大森さんは入院の時点で菌血症を疑われていたことが分かります.
非常に鋭い判断だったと思います.

ただ残念ながら,2つほどツッコミどころがありました.

まず,本当なら血液培養には4本のボトルが必要ですが,
誤解されて2本だけで済まされている病院があります.
この場面では,橘先生が既に2本分取っていたかも知れませんが…

次に,血液培養は採血のように針を刺して血液を抜きますので,
針先に雑菌が触れないようにマスクや帽子をしないといけません.
2人ともマスクをせず,口を開いてお喋りをしていたのが残念です.
美形の俳優なのでやむを得ないですね。

話を戻して…
菌血症とは,血液の中にバクテリアが混じっている状態です.
普通の人でも,
歯を磨いた直後には口の中のバクテリアが歯茎の傷から血液に入りますが,
ほんの一瞬で追い出され元に戻ります.

これに対して敗血症は,
病気のせいで血中にバクテリアがいるだけでなく,
それが続くほどの重体であることを意味する言葉です.
このとき,
身体全体がガタガタ震えるほどの寒気が出ることもあります.

血中のバクテリアは身体全体に届き,
強い症状を出します.
敗血症は,
あっという間に死亡する可能性もある緊急事態なのです.
(続く)


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