スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

8回要請7回出動 その1

2015年09月06日 07:00


その日は八戸では珍しく最高気温34℃に達する暑い日だった。
八戸ドクターヘリにとって特別な日になる。

近藤医師と工藤ナースがヘリ番だ。

第1フライト

8:51ヘリ要請 
南部町医療センターから心筋梗塞転院搬送依頼。
依頼主は当院2年目研修医是川医師。
地域医療実習で南部町医療センター出向中だった。

8:57 当院離陸 
9:03南部町医療センターヘリポート着陸
1年目のときより逞しくなった是川研修医が
患者とともにヘリポートまで付き添い申し送りをしてきた。
「5:30頃胸痛自覚。
糖尿病の既往あり。
当院受診時も圧迫されるような胸痛継続。
心電図でV2~V5ST上昇。
エコーで心嚢液なく中隔の動きが悪かったです。
採血結果はまだですが、
心筋梗塞が強く疑われ、
緊急に治療が必要だと思い
採血結果を待たずにヘリ要請しました。」

緊急治療までの時間を意識した是川研修医の的確な判断に答えるべく、
患者搬送時間をできるだけ短くすることを意識。
車内ではバイタルサインは安定(HR56 121/88 RR12)、
危険な不整脈なし、
エコーで心嚢液ないことを確認しヘリに収容した。
9:14直ぐに離陸。
上空から無線を入れる。
循環器医師に病状を連絡するためだ。
迅速にカテーテル治療ができるようにスタンバイしてもらった。

9:20病院ヘリポート着陸。
ERには循環器医師が待機済み。
すぐに心筋梗塞の診断となった。
是川研修医の診断は当たった。
心臓カテーテル治療室へ移動開始する。

9:42血管造影室に入室。7 番の冠動脈が100%閉塞していた。
カテーテル治療PCIで再開通させた。

10:30 すべての治療を終えて安定した患者がICU入室した。

ER到着時に採血結果でもCK、CK-MB、トロポニンの上昇はまだ起きていなかった。
採血結果を待たずに搬送を選択した是川研修医の適切な判断で患者は救われた。
いい研修をした証拠。
覚知 8:51
(続く)


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://doctorheli.blog97.fc2.com/tb.php/2151-a1298f44
    この記事へのトラックバック



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。