「ドラマを超える八戸救命」講演8/30

2015年08月21日 18:15

8月30日八戸市内で講演します。
第4回市民と一緒に考えようる国際防災フォーラム
2015年8月30日日曜
13時から17時半
八戸市公民館 
参加費:無料

私の講演は13時10分から14時10分です
発表のあらすじです。
・・・・・・・
アメリカの大都会の救急病院で繰り広げられる医師看護師患者の人間模様、
東京の大学病院の救命救急センターで起こる絶望の淵からの救命劇、
美形医師がドクターヘリに乗りバンバン患者を助ける物語、
全てドラマの中で作られたもので、現実ではありえないはず。
と思っているみなさんに。

 今日の主役は本州の太平洋岸の最北に位置する八戸市の病院。
県庁所在地でもなく、県立や国立でもない。
わずか23万人の市の病院にある救命救急センターの話です。

 若い医師に不人気と言われる田舎にあるのに
研修医が44名も在籍する魅力ある八戸市立市民病院。
救急医療が崩壊している地域がある中で、
救急医が20名集まり、
世界標準以上を目指して救命活動をしています。

八戸市立市民病院救命救急センターには、
自家用車で、
消防の救急車で、
ドクターカーで、
ドクターヘリで
年間24,000人の患者が集まります。

 我々は、消防や市役所、新聞社と連携し突然の心肺停止に対して
市民がAEDを使う活動を応援してきました。
通常の心肺蘇生では社会復帰が望めない最重症例には、
ドクターカーやドクターヘリからERに連絡を入れます。
「市民AED使用例、心臓がまだ動かない、人工心肺を用意してくれ」
ERで人工心肺の手術をすぐに行い、
救命率がゼロに近い状況から社会復帰を目指します。

 消防の要請から2分で出動する八戸ドクターカーは年間1,400人以上を救います。
119番通報から10分で市民の自宅に救急医師が到着するシステムを完成させました。
今や多くの自治体から見学者が絶えません。
「どうやったらこのようなドクターカーシステムを地方で作れるのですか?」

2009年に国内18番目のドクターヘリが八戸に配備されました。
誘致にはつらい思い出が残りますが、
年間400回以上の出動を数え、
南郷まで4分、十和田湖、六ヶ所村まで15分で到達します。
着陸後に現場で行う緊急処置は国内2位の僅か13分の早業。
背番号通りにプロ野球のエースに育ちました。

 ドクターカーが終了する23時以降の深夜には、
消防の赤い車が病院へ迎えに来ます。
行く先は交通事故で挟まれて命が尽きる寸前の現場です。
消防も我々も目指すは「劇的救命」。

国内の救命救急センターにおける重症外傷の治療成績が比較できます。
八戸は2位。
 
天候が思わしくない時に、ドクターヘリは現場に到達できないことが多くなります。
そんな時は、地上をドクターカーが走ります。
万が一ドクターヘリが着陸できない時に、
車が代役を務めるのです。
空陸同時出動を「サンダーバード作戦」と呼びます。
昭和のNHKのあれです。
最近、NHKでアニメの「サンダーバード作戦」が放映されました。
 
遠隔地で起こった重症な事故や病気に対して、
搬送時間が長すぎて病院まで間に合わないことがよくあります。
手術室を車で遠隔地まで出張させて、
遠隔地で手術をする夢のような計画を八戸工業大学と共同で進めています。
世界が注目する中、実現まであと数か月。
移動緊急手術室のことを「ドクターカーV3」呼んでください。
仮面ライダーと同じくハイスピードで困っている人のそばに向かいます。

 八戸市民の救急・消防活動の評価では、
75%が満足との結果。
関東ではたらい回し、医療訴訟が起きているのに。

地域を守る鍵の一つは救急医療を制することにあります。
この街は安全です。

「劇的救命」


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://doctorheli.blog97.fc2.com/tb.php/2150-c9a6fb2d
    この記事へのトラックバック