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大動脈痛その4

2015年08月11日 18:44

ドクターヘリと救急車のランデブーポイントには、救急車は先着していた。
10時20分着陸
着陸したばかりのドクターヘリのプロペラは、
まだ、高回転で回っていた。
左のドアを整備長が開ける。
私、ナースの順で機外へ出る。
プロペラの回転半径内は、
体を縮めて移動した。
回転半径を出てから背筋を伸ばす。

ヘリコプターから走ってすぐのところに
救急車が停車していた。

後ろのハッチドアが開けられ、
私とナースは救急車内に入った。
男性は、左側臥位で、救急隊長が背中をさすっていた。
男性の体動は激しかった。
おそらく背中が痛いのだろう。
右手で背中に手を回す。
冷や汗あり、着ていたシャツはびっしょり濡れていた。
目を閉じているが、呼びかけで開眼しようとする。
見当識(人の区別、時、場所を言える)は問題あり。
上肢の血圧左右差がある。
左が25mmHg低い。
呼吸数は30回。
脈拍は50回。
頸静脈は腫れていない。
先ほどまでは橈骨動脈が弱かったと隊長が言う。

大動脈痛[突然発症の強い背部痛で、大動脈の走行に沿って移動する痛み]
胸痛+神経症状
上肢血圧左右差

これらからは、大動脈解離を強く考える。

大動脈解離には、緊急手術が必要なA型と、
内科的治療で切り抜けられるB型がある。
その区別はCTで行う。
(続く)


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