ATMでAED その2

2015年08月02日 18:08

銀行員のCPRは上手だった。
市民CPRの質もここまで来ている。
銀行員がAEDのパッドを貼るのも、早かった。
日本の地方都市もAEDの本場アメリカに負けない。

AEDから音声が聞こえた。
「離れてください。
解析します」
銀行員は心肺蘇生を止めた。
みんなが次の言葉に注目した。
「ショックが必要です。
離れてください。
オレンジ色のショックボタンを押してください」
銀行員は、みんなを離れさせた。
そしてショックボタンを押した。

女性はわずかにビクンと上半身が動き、
再び動かなくなった。
「呼吸と脈拍を確認して、必要ならCPRを開始してください」
銀行員は胸骨圧迫を再開した。
救急車のサイレンが聞こえた。
11時15分救急隊員が、オレンジ色のバッグを持って銀行内に入ってきた。
銀行員は救急隊と胸骨圧迫を交代する。
「脈なし、呼吸なし」
酸素付のバッグバルブマスクで人工呼吸を開始した。
胸骨圧迫を続ける。
銀行のAEDはついたまま。
患者を救急車に入れる。
CPRしながらストレッチャーに乗せた。
乗せる瞬間だけ、
胸骨圧迫を止める。
もう一台のピーポーサイレンが近づいてきた。

救急車とほぼ同時に出動した
希望の星、八戸ドクターカーだ。
心臓が突然止まった現場に
医師が119通報から数分で駆けつけ治療を開始する。

11時21分八戸ドクターカーは銀行に到着した。
走行距離はわずか距離5km。

藤田医師の姿に救急隊が報告した。
「AED一回、
現在心拍再開」
藤田医師は女性の頸動脈を触った。
しっかり拍動ある。
橈骨動脈の脈拍の早く、強い。
意識はない。
(続く)


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