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2人の脳梗塞治療 スピードが命 その12

2015年07月28日 18:26

その患者は、心不全で入院した高齢の男性だった。
呼吸状態も改善し、そろそろ退院という話も出ていた。
16時30分頃、ナースが巡回したところ
べッド上で必死に起き上がろうとしても起き上がれずに
バタバタともがいているところを発見された。
つい30分前に男性はテレビを見ていた。
好きな野球について、看護師とたわいもない言葉を交わしたばかりだった。
「どうしました?」
看護師が声を掛ける。
しかし、言葉に反応しない。
聞こえていないのか?
「〇〇さん?わかりますか?」
様子がおかしい。
看護師は驚いて木村研修医に連絡した。

吉村医師が循環器病棟へ到着すると
患者はすでにナースステーションの前にベッドを移されていた。
首を左へ捻り、一点を見つめている。
うなっているが言葉はでない。
右手足はほぼ完全麻痺だ。
左手は力強く布団をつかんでいる。
「症状が強いね。rt-PAの準備を進めよう。
血栓除去も考えなきゃ。
木村先生は、rt-PAの禁忌事項のチェックとNIHSSをつけて」
吉村医師が指示する。
NIHSSとは、
脳卒中の症状の点数化するための国際標準スケール。
この患者は26点。重症だ。
「おそらくこの患者もM1です。
rt-PAやりましょう。
長谷川先生はご家族に説明をお願いします。
まだ別の患者の治療中なので、
すぐには血管室に行けません。
その間にMRIを撮影しましょう」
(続く)


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