2人の脳梗塞治療 スピードが命 その7

2015年07月23日 18:22

発症から約1時間しかたっていない。
ドクターヘリは八戸市立市民病院へ到着した。
新郷村の現場から、救急車で走る時間だけで1時間半はかかる。
ドクターヘリによる搬送と治療介入への時間短縮効果は絶大だ。

貫和医師と研修医たちがヘリポートに出迎える。
病院実習に来ていたネパール地震救援帰りの山本救急救命士も一緒だ。
「採血をください」
貫和医師の手には
採血の試験管に貼って検査に提出するためのシールがあった。
「これすぐに検査部に送って」貫和亮太医師。
受け取ったピンクのスクラブのER看護師は、検査部へ走っていた。
貫和医師は患者の橈骨動脈を触れながら、患者の状態を確認する。
「どうですか?」
「中大脳動脈の脳梗塞でいいと思うんだけど。
どうかなあ、
白じゃないと思う」
吉村医師が答える。
患者とスタッフはヘリポートドアの内側で
患者をERストレッチャーに移し替える。
頭部CTで、脳梗塞の部位は黒く、脳出血の部位は白く写る。
医療者の俗語だ。「白っぽい」とは、「脳出血らしい」という意味。
の出血なら致命的。
脳梗塞でも広い範囲なら命に関わるし、
後遺障害も重い。
(続く)


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