久しぶりのコードブルー,ガッキー激闘編

2009年10月17日 23:59

読者の方からリクエストを頂きましたので、
かなり放ったらかしになっていた「コードブルー」の解説を久々に書いてみます。
※久々にビデオを見直しましたが,やはり良く出来たドラマですね~


今回の主役は、列車事故現場の現場指揮所でトリアージを命じられたガッキーです。

彼女は現場へ向かうヘリの中で,三井先生から「救護所の搬送トリアージ担当」を指示されます.
現場に飛び込んで被災者に接する他のフェローとは違うようです.
いったい,何をするのでしょう?どうして彼女は指示に戸惑ったのでしょう? 詳しくみてみましょう.


災害現場が起こると,歩ける被災者は現場を離れますが歩けない負傷者の多くが取り残されます.
この動けない被災者をレスキュー隊などが捜して見つけ出したあとで,トリアージが施されます.
現場で行われる最初のトリアージなので,1次トリアージと呼びます.

このトリアージで重症と判断されれば,優先的に現場から現場救護所に運ばれる訳です.
逆に言えば,現場救護所には重症な順に運ばれることになります.

この運び込まれた重症患者の中で,誰を先に病院へ搬送するのか?
応急処置をしながら,その優先順位を決める作業を搬送トリアージと呼びます.
患者さんに2度目に行なわれるので,2次トリアージとも言います.

2次トリアージは,極めて高度で困難な作業です.
まずは運ばれてきた患者を迅速に診断し,必要最低限の応急処置を開始します.
もちろん重症ですから,決定的な治療のためには後方病院への転送が必要です.

問題は,ここからです.
モノもヒトも情報も,あまりに多くが不足しています.

ほかに怪我や持病があるか?長時間の搬送が可能な状態か?家族や関係者は?
まだ現場に残っている患者は何人くらいか?救護所の支援はあるのか?
搬送に必要な救急車やヘリは来るのか?それはいつ?そして何台?
専門治療に対応できる病院があるか?そこは近いか?機能しているか?

こうしたが情報すべて,優先順位決定に影響します.
一方で状況はどんどん変わり,ためらうヒマもありません.

もちろん,必要な情報がすべて救護所に届くとは限りません.たいていは,矛盾する情報に混乱させられ振り回されたりします.
また,仮に情報が完璧でベストな判断をしても,すべての患者さんを救える保証などありません.重傷が多く,治療する手が少なければ,救える命は減ってしまいます.
しかし現場では,決断が正しかったかすら分からないままです.

これは相当に辛いことです.


長くなったので,続きは次回に.


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://doctorheli.blog97.fc2.com/tb.php/210-5ed0dcf9
    この記事へのトラックバック