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岩手県北へ その5

2015年06月25日 18:39

現場までは、あと5分以内だ。
「○○消防本部です。患者情報を送ります。
70代男性。10分間挟まれていましたが、
救出完了しました。
現在、救急車内に収容。
右手から大量出血あり。
圧迫止血済み。どうぞ」
樫山整備士が続けて答える
「バイタルサインを教えてください」
「心拍数85、
酸素10L投与でSpO2は100%、
意識はJCS Ⅰ-3。
血圧は測定不能です。
現在、再測定中。」
ショックだ。間違いない。
吉村医師は確信した。

外傷のショックは、
出血性ショックと閉塞性ショック、
神経原性ショック。
出血性ショックの原因となる大量出血は、胸部、腹部、骨盤。
閉塞性ショックは、緊張性気胸、心タンポナーデ。
原因は何かまだわからない。
しかし、重症であることは確実だ。
「血圧はわからないけど、
たぶんショックだね。
輸液は2本。
止血の薬でトランサミン、
骨盤骨折を安定化させるサムスリングを準備しておいて」
吉村医師は、和島看護師に指示した。
その後、救急隊からの追加の情報が入ることはなかった。
(続く)


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