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岩手県北へ その3

2015年06月22日 18:36

救出には時間を要する挟まれ高エネルギー事故だ。
救助隊の出番だ。
そしてドクターヘリ要請だ。
救急隊長は、岩手県ドクターヘリを要請した。
迷いはなかった。
救助隊による患者の救出作業が始まった。
その場所より70km南、
岩手ドクターヘリの盛岡矢巾基地で、その頃、スタッフは待機中だった。
その日は朝からまだ要請がなく
スタッフは待機室に集まり世間話をしていた。
ドクターヘリ通信指令室のホットラインが激しく鳴る。
おだやかな空気が一変して張り詰めた。
岩手県ドクターヘリCSは受話器をとった。
周囲にスタッフが集まる。
「○○消防です。70代男性。
軽トラックと大型ダンプの正面衝突。
運転手が下半身を挟まれて脱出不能。
現在、救出作業中だが、
もう少しで救出完了」
CSは電話しながら、フライトドクターの顔を見た。
ドクターは眉間に皺を寄せていた。
患者が、重症なのは受傷機転から明らかであった。
しかし、岩手北部はここから遠い。
日本で一番広い面積の都道府県は北海道、
そこではドクターヘリが4機飛ぶ。
2番目に大きい岩手県では1機のみ。
岩手医大一つの基地のみ。
飛ぶ距離は長い。
盛岡からさらに南の矢巾基地からは現場までは20分を要する。
すでに救急隊は現場に到着している。
救出作業が順調ならば、もうすぐ終了して
すぐに現場を離脱できるだろう
ランデブーポイントで救急車を少なくとも10分以上は待たせる事になりそうだ。
最も近い病院までは、救急車なら30分はかかる上に、
重症外傷の受入は難しいかもしれない。
その町には輸血センターがない。
緊急輸血は県境の峠を越えて
緊急車両で八戸から赤十字の車が輸血を運ぶ。
この地域では、輸血を考えた時、
重症外傷は八戸か盛岡市の岩手医大しか治療できない。
(続く)

・・・・・・・・・
明日6月23日(火)
八戸工業大学でのドクターカーV3贈答式があります。
同じ日の夜の18:10~のNHKあっぷるワイドで放映される予定です。
青森県地方版です。


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