日本外傷学会 その4

2015年06月14日 18:54

日本外傷学会
からのレポート連載中です。
「患者目線の治療をするために」
講演するのは切断術を受けた市民です。

高校3年生で事故。

中高とハンドボール。国立大に推薦入学が決まていた。
高校卒業直前に交通事故にあう。
開放骨折で、数回手術した。
手術創は感染した。
大腿切断か、膝を残すか迷った。
だが、感染がひどく、
足を残すことができない。
3月に膝下で切断した。
少し元気になり、病室を出る。
松葉つえで歩くと、
必ず見られた。
100人いると100人が自分の足を見る。
それには耐えられなかった。
病院から外来患者がいなくなる
夕方しか病室外へ出れない日が続いた。
だが、
義足でサーフィンしている写真をある日見た。
すこし、気持ちが変わった。
リハビリを頑張ろうと思った。
だが、義足をつけると、傷ができて
皮膚がすぐに出血する。
常に傷がある状態だった。
義足をつけて、大学に通い始めた。
そして
半年後に、走る練習を開始。
陸上選手を目指した。
パラリンピックの事も知った。
現在、
走り高跳びと100mの競技を
続けている。

パラリンピックで入賞することも出来た。

16年間の義足生活となった。
今は車も運転する。
今は、傷は年数回のみしかできない。
今は、ないはずのつま先に感覚もある。
義足の足先をふまれると
感じるのだ。
感覚が研ぎ澄まされてきた。
「足を切断してよかった。
義足でよかった」
(続く)


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