ドクターヘリ6回出動 その2

2015年06月02日 18:16

CSは消防無線を傍受していた。
9時1分海岸地区より救急要請。
漁港に人が落ちた。
CSはドクターヘリ出動要請が来ると身構えた。
ランデブーポイントを予想する。

整備長が、十和田市の患者をERベッドに移し替えて、
ヘリコプターストレッチャーをヘリ内に戻し終えた時だった。
ドクターヘリ出動要請が入った。
機長はエンジン始動スイッチを押した。
ブンブン回るプロペラの下を
近藤医師、貫和亮太医師、高谷ナースたちは腰をかがめて機内に乗り込んだ。
9時17分離陸。
目指すは、種差漁港だ。
種差海岸の海は、
蒼とも緑とも形容し難いものであった。
天気は快晴でありの水の透明度は高く、
海の底まで透けて見えていた。
沖縄にも負けない海であった。
9時23分着陸。
だが、救助された傷病者は心臓が完全に止まっていた。
近藤医師は死亡確認した。


その20分前、
八戸市北部で交通事故。
けが人2名。
ドクターヘリ出動要請がCS室のホットラインに入っていた。
八戸消防はすぐに離陸できるならドクターヘリ単独出動。
まだ離陸が無理なら、
ドクターカーを先行させる空陸同時出動の
サンダーバード作戦を考えた。

9時31分ドクターヘリは
水難事故の患者を救急隊に託して離陸した。
機長には、八戸市内北部への出動が
CSから電話で伝えられていた。
離陸したEC135は針路を北にとった。
まだランデブーポイントは決定していない。
水平飛行に入って間もなく無線が入る。
ランデブーポイントは南部山公園。
八戸はこれから田植えの季節。
黒い田んぼには水がはっており、
太陽の光がその水に反射していた。
その上をドクターヘリは種差海岸から
交通事故患者のランデブーポイントに向かっていった。
高度300m
(続く)


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://doctorheli.blog97.fc2.com/tb.php/2077-a43891fe
    この記事へのトラックバック