サンダーバード作戦 藤田医師の場合その4

2015年04月30日 18:24

二人は赤車に乗り、現場へ向かう手筈。
二人を乗せた赤車はランデブーポイントを出発した。
EC135のエンジン音が低くなった代わりに、
ウーウーサイレンが辺りに反響した。

同じころ藤田医師の救急車も走り出した。

赤車と白車は
途中の県道でドッキングするはずだった。
患者に集中している藤田医師に外を見る余裕は全くない。
白車と赤車は途中でドッキングするはずだった。
白車の機関員は、赤車が猛スピードで近づくことに気付いた?
赤車の機関員は?
野田頭副所長がすれ違ったことに気付いた。
が。
すれ違ってしまった。
他の救急隊、消防隊も気づかなかった?
それぞれ、数分で白車はドクターヘリ横、
赤車は事故現場に着いた。
野田頭副所長は
「やはり、あれはこの事案の救急車だったんだ、
すぐに戻ろう」
赤車は、Uターンして元のドクターヘリ着陸地点まで進む。

藤田医師は、静まり返ったドクターヘリを眺めた。
「あれ、野田頭副所長がいない」
ひるまない藤田医師。
いざとなったら、
自らドクターヘリに乗り、
ERへ飛べばいい。

機長に伝える。
「患者をヘリに収容します」
整備長と機長と、救急隊で患者をドクターヘリに収容し始める。
整備長がクラムシェルドアを開けて、ストレッチャーを出した。
救急車のストレッチャーからドクターヘリのストレッチャーに
患者をバックボードごと横移動させた。
藤田医師はヘリコプターに乗り込み、
ドクターシートに座る。
患者がドクターシートの足元に入ってくるのを誘導する。
すると、クラムシェルドア の向こうから
ウーウーサイレンが聞こえてきた。
野田頭副所長たちが、戻ってきたのだ。
(続く)


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