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サンダーバード作戦 藤田医師の場合その3

2015年04月29日 18:22

下顎と上額がともに、骨折していた。
骨折面は口の中から触れる。
口の中の出血と、顎の骨折で、
喉頭展開は難しい。
銀色の喉頭鏡を抜いた。
新型マックグラスビデオ喉頭鏡を用意した。
救急バッグには、
銀色の喉頭鏡と汎用チューブ、
マックグラスビデオ喉頭鏡と専用チューブ、
ガムエラスチックブジー、
輪状甲状靭帯切開のメス/鉗子、6mmチューブ
が用意してある。
患者の状況で、使い分ける。
マックグラスビデオ喉頭鏡と専用チューブは高額なので
最初からは使わない。
腕に自信があれば、銀色喉頭鏡で完結できることが多い。
だが、今回は違った。
口の吸引で血液が大量に引けた。
マックグラスを2度ほど出し入れして、
喉頭展開を確実にした。
「良し、声門が見えた」
藤田医師はスタイレットが差し込んである気管チューブを
慎重に進めた。
挿管は成功した。
チューブ内の吸引をする。
血液混じりの痰が大量に吸引できた。
血液誤嚥が激しかった。
この操作で、患者の状態は急激に改善した。
挿管で酸素化が大幅改善した。
胸の上り、呼吸音を確認すると、今野部長は救急車から降りた。
「あとは、任せたよ、藤田先生」
藤田医師は気管チューブの位置をさらに確認する。
呼気二酸化炭素の値をデジタルで観察する。
救急車は現場を出発した。
ドクターヘリとランデブーするために。

調度その頃、EC135はランデブーポイントに消防支援で着陸した。
野田頭副所長と沼宮内ナースは、
メインローターがまだ激しく回る下を
腰をかがめてヘリコプターから遠ざかった。
離れたところに、赤い消防指揮車が止まっていた。
消防隊とは上空で打ち合わせ済み。
黒い服の消防隊が手招きしている。
(続く)


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