大学生車に跳ねられる その7

2015年04月18日 18:36

勝田医師は、
瞳孔をみる。
瞳孔が左右で大きさが違う。
これは頭部外傷のサインだ。
ERに残してきたダイレクトブルーPHSに電話した。
ダイレクトブルーPHSは外線から直通でつながる。
吉村医師が出た。
「重症頭部外傷、GCS3.
おそらく頭の手術と輸血が必要です」

男性は八戸ERの眩しい照明に中に入っていった。
オレンジ色のバックボードは血だらけだった。
現場の壮絶さが伝わる。

吉村医師の連絡で、救急脳外科部長の今野医師がERにいた。
・・・・・・
男性は、開頭手術を受けた。
今野部長が執刀する。
脳損傷は重症だった。
一命は取り留めたが、
重い後遺症が残ることは明らかだった。
・・・・・・
集中治療が続けられた。
まだ若い、意識が戻るかもしれない。
そう思い、吉村医師は手を抜かない。
だが、3週間しても
男性の意識は戻らなかった。
人工呼吸継続中。
・・・・
大学生の男性の両親は郷里の病院で
継続治療をすることを希望した。
我々は動いた。
(続く)


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