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大学生車に跳ねられる その6

2015年04月17日 18:41

後部席では、
隊員が右腕のシャツを切る。
宮崎ならこの時期、すでにTシャツで大丈夫らしいが、
北国では、まだ長袖で厚着だ。
肩近くまで縦にハサミで切り、
肘近くが見えるようにした。
救急車の天井には、
ERナースが用意してくれた、
加温生食500mlがぶら下がっていた。
先ほどまで、揺れはなかったが、
走り出した救急車の振動は、
天井の生食500mlバッグで揺れでわかる。
直径8mm位のゴムひもを男性の肘上5cmに巻いた。
アルコール綿を二つ使い、消毒した。
若い男性の肘の静脈は、青く脹れあがる。
ここを刺してくれと言わんばかりに、怒張していた。
20G針を長谷川医師は皮膚に突き刺した。
痛いはずだが、男性は全く動かない。
「やっぱりM1だ」
意識判定で、全くうごかないM1,
手足を突っ張るM2,
足は突っ張るけど、手は曲がるM3
痛みから逃げるM4
痛みの場所に手を持って行くM5
握手できるM6.
と意識判定する。
M1が一番重症だ。
長谷川医師は、
赤い血液が針に逆流したのを見て、
針を血管の中へ静かに進めた。
内針を抜いて、点滴をつなぐ。
その前に、こぼれ落ちる血液を血糖測定器に一滴入れた。
低血糖は脳に悪い。
高血糖は脳が大きく壊れているかもしれない。
どちらでもないことを祈る。
血糖は200だった。
よい。

針を絆創膏で固定する。
滴下スピードは全速力だ。
(続く)


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