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大学生車に跳ねられる その4

2015年04月15日 18:39

救急車に傷病者が入る直前だった。
「意識JCS300、気道ごろごろ、
循環よしです」隊長
「もう一人は?」勝田医師
「それが見つかりません」隊長
機関員は懐中電灯で周囲を探している。

救急車に収容された男性は、まだ若かった。
頭ら出血、口の中も出血、
ぐったりしていて、呼吸が弱い。
気道出血で気道閉塞だ。
一見して重症頭部外傷の男性には、
低酸素の危機が迫っていた。
酸素マスクで酸素飽和度88%だ。
こういう重症では、酸素飽和度最低94%はほしい。
脳は、低酸素と低血圧、低血糖に弱い。

隊長は口の中を吸引した。
しかし、ごろごろ音はなくならない。
角田医師は頭側に着いていた。
銀色の喉頭鏡を口に入れる。
隊長はその左で気管チューブを持つ。
長谷川医師は呼吸音を聴く。
音はごろごろ音だが、両方からきちんと聞こえた。
胸の上りも小さいがある。
皮下気腫はない。

勝田医師は、8mmチューブを喉に進めた。
「声門通過」宣言する。
上手く気管挿管で来た宣言だ。
我々は声門が正確に見えない時は
挿管を中断する。
そして、別な道具をすぐに使う。
無理して食道挿管になると、
さらに低酸素で、
患者に害が及ぶ。
3年目勝田医師は落ち着いて
気管挿管を決めた。
隊長は、チューブの中のスタイレットを抜く。
(続く)


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