お父さんの具合が悪い、助けて その1

2015年01月25日 18:32

八戸から北の25kmの町で119通報があった。
「お父さんの具合が悪い、歩けない、助けて」
中学生の息子からだった。
救急隊は出動。
14時16分救急隊は現場到着した。

40歳代男性、持続する胸痛、
ベッドに座って肩で息をしている。
坂上隊長は患者に声をかける。
脈を診る。
声かけるとようやく目を開く。
顔色は土色。
酸素10Lで開始した。
脈拍は腕で触れない。
鼠径部で弱くゆっくりだ。
冷や汗あり。
「心筋梗塞だ。ドクターヘリ要請!」
座って息をハアハアすることを起坐呼吸と言う。
心臓疾患の特徴だ。
14時28分八戸ドクターヘリ要請が入る。
明日から低気圧が北国を襲うが、
すでに、日本海側、青森市は吹雪でドクターヘリは運休。
ここ太平洋側の八戸周辺だけが、天候を維持している。
運がいい。
「47歳男性、2時間持続する胸痛、ドクターヘリ要請」
ドクターヘリ通信指令室でとらえた情報はそれだけだった。
「河野先生、また胸痛。40歳代。
心筋梗塞らしいければどうしようか。
心臓カテーテル治療できるもう一つの病院に収容お願いしようか」
「八戸ERは現在救急車同時3台、初療ベッド12床満員状態、
心臓カテーテル室もさっき始まったばかり。
もう一つの病院へ運んでください」河野医師
「それじゃ、地上から手配してください」
わたしは、収容病院の手配をERの河野医師にまかせて
14時33分離陸した。

これから大変な修羅場に突入する気配はこの時点で全くない。
・・・・・・・・・
今日から長編全10回シリーズが始まります。
(続く)


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