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男性胸痛3名 その2

2015年01月21日 18:08

救急車内の男性に接触した。
冷やせはあるが、脈拍はしっかり触れる。
胸を痛がる。
後ろの首も痛がる。
腹部も痛いと。
「血圧上肢左右差ありませんでした」隊長
私は血圧は高いがショックと判断した。
呼吸音はいい。
酸素化はいい。
胸痛を伴う冷たいショックだ。
心筋梗塞、大動脈解離、食道破裂、気胸、肺塞栓、胃出血が鑑別診断に上がる。
そのうち、酸素化がいいのは、
心筋梗塞、大動脈解離、胃出血が残る。
酸素マスクは使っていない。
腹部、頸部、胸部痛は上記3つ全てにあってもいい。
血圧上肢左右差。20以上とすれば陰性。
15以上とすれば陽性だ。

血圧上肢左右差がない大動脈解離もざらにある。
心臓超音波検査をする。
心臓の動きはいいし(心筋梗塞で心臓の動きが落ちる)、
心嚢液貯留はない(大動脈解離で心嚢液が溜まる)
胃袋に液体は少ない(胃出血で、胃内に大量に血液が溜まる)。
超音波検査は決め手がなかった。
私が、あれこれ考えながら患者を診ている間に、
和島ナースは20Gで血管確保をする。
続いて、心電図12誘導検査のために、
胸に10個の電極を貼る。
「収容は八戸ERです。整備長に伝えて下さい」
私は隊長に伝えた
「この場所からヘリまでは、ストレッチャー移動です」隊長
「和島さん、ヘリ内で胃管を入れるよ、準備して」
消防隊がブルーシートで、目隠しをする中を、雪のために、
ストレッチャーを持ち上げ浮かせて行く。
整備長はクラムシェルドアのすぐ横に
ヘリストレッチャーの支度をして待つ。
ヘリストレッチャーは軽量化されている。
救急車の物より華奢だ。
幸い天気はいい。
しかし、北国の冬の空の下は気温4度。
冷や汗をかいている男性を毛布でくるんで、
救急車ストレッチャーからヘリストレッチャーに移し替える。
13時2分男性はEC135の室内に入った。
高度を上げると酸素化が悪くなるので、
今はいいけれど、酸素マスクに酸素を4L流して開始する。
心電図12誘導の電極を心電図計につなげる。
鮮やかな12行の波がモニターに出た。
患者には心筋梗塞に典型的な心電図異常(ST上昇)はなかった。
(続く)


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