ヒーロー高柳 その2

2015年01月17日 18:32

この設定は、いつもの救急活動の設定と同じ。
何百回も練習し、実践を積んでいる。

呼吸はない、頸動脈はない。
餅を詰まらせたと家族は言う。
だが、口中に餅は見えない。
この判断まで15秒。
そして、高柳は胸骨圧迫を始めた。
「やはり、CPAだ。
最悪のシナリオだ。」

胸の真ん中を5cm沈むまで押す。
胸骨圧迫だ。
気道異物窒息による心配停止には、
口の中に異物が見えなければ、
胸骨圧迫を開始する。
目的は二つ。
心臓マッサージで、脳、そのほか臓器に酸素と血流を流す。
もう一つは胸の内圧を上げて、
その勢いで、気道異物を外に噴出させる。

高柳は冷静だった。
家族に指示を出す。
玄関に出て、救急車を誘導してほしい。

胸骨のど真ん中を押す。
5cm以上押す。
高柳の腕力が女性の胸にのしかかる。

まだ、救急隊は現着しない。

「CPRをする高柳医師は、真剣だった。
まだ、心臓停止して3分くらいだ。
十分、いけるぞ」

直近消防署から出動した、赤いポンプ車が最先着。
赤いポンプ車から消防隊が下りる。
するとそこには大柄な男性が、CPRをしているところだった。

何回胸骨圧迫したか、よく覚えていない。
変化がみられた。
口の中に白い物が見えた。
餅だ。
高柳は、CPRを止める。
口の中に素手の指を入れた。
餅を取り出すことに成功した。
すぐに、再びCPRをした。

すると、呼吸が出てきた。
手が動く。
「よし、チェックパルスだ」
暖房がよく効いた部屋のせいもあり、
で高柳は汗だくだった。
首の頸動脈にやさしく人差し指と中指、薬指を添えた。
拍動がある。
(続く)




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