山頂の心筋梗塞患者を救え 最終

2015年01月05日 18:35

八戸ERでは、河野医師、濱舘医師、今野医師、
木村医師、丸橋医師、貫和医師、長谷川医師が待っているはず。
今日は休日だけど7名が勤務している。
この時期患者が増えるので
八戸では、「臨戦態勢」を取っている。
「50歳代男性、1時間続いた胸痛、登山中に発症した。
これまで、心筋梗塞既往ない。
八戸ERに運ぶ。
これから12誘導心電図検査をする」
私はエンジン音が高くなる前に室内で手短に情報を伝えた。

12時26分山頂を離陸。
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12時31分八戸市立市民病院着陸。
ERには循環器の松井医師が待機していた。

八戸ERに男性が入室すると、目まぐるしく治療と処置が進む。
心臓カテーテル室へ移動した。
DSCF6178 (500x333) (2)

循環器医師たちはレントゲン装置をみながら、
狭くなっていた心臓の冠動脈から血の塊を吸引する。
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ステントと呼ばれる血管拡張のバネを入れた。
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ER入室して42分後だった。
早い。
DSCF6176 (500x333)


心臓の冠動脈治療が成功したころ、
13時3分、3回目のドクターヘリ要請が入った。
13時8分私は離陸した。
機首は南西を向いた。
「男性が、食事中に窒息した。
意識がない」
救急救命士はきっと、異物をどけてくれているだろう。
そのあと、意識が戻らなければ、三次選定だ。
ドクターヘリは、高度350mを飛んだ。
13時16分着陸。
男性は発声がない。
咳は弱い。
気管異物だろうか。
わたしは、喉頭鏡を使い
男性の喉を診る。
米粒がまだたくさんあった。
救命士が除いたあとでも、
かなり残っていた。
声門の奥にも米が入っていた。
やはり三次選定だ。
吸引チューブを声門を越えて気管の中に入れた。
そして、米を吸引した。
酸素投与で、顔色はいい。
ヘリコプターに収容した。
八戸ERはごった返しているだろう。
けれど患者の事を思うと、
選択施設は一か所、八戸ER.

丸橋医師が迎えてくれた。
全身麻酔が始まり、気管挿管する。
気管支ファイバーを使い、肺の奥に詰っていた米を取り除いた。

見学に来た筑波大学4年の小野さんが言った。
「臨床研修で、重要なのは、救急室の研修です。
救急室の傷病の種類が多いのが勉強になります」

ほんとうに、いろいろな患者がいますね。
八戸ERは。

山頂の心筋梗塞患者を救え 完
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患者を特定されないように掲載時期をずらしています。




・・・・・・・・
今年もよろしくおねがいします。
DSC05199 (500x333)
八戸 劇的救命 救命救急センター


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