ドクターヘリは 心筋梗塞の治療までの時間を短縮

2014年12月29日 18:08

藤田健亮医師の研究です。
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米国心臓学会のガイドラインでは、
心電図でST上昇する典型的な心筋梗塞の
Door to Balloon time
(ER玄関入室から心臓カテーテル室で心臓カテーテル治療を成功させるまでの時間)
を90分以内を推奨している。
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心臓カテーテル治療を成功させるとは、
心臓の冠動脈の中で、風船を膨らまし、
狭い、詰っている血管を通過させるカテーテル手術(経皮的冠動脈形成術)のことです。

研究目的は
ドクターヘリによる救急医の現場出動が、
急性心筋梗塞の経皮的冠動脈形成術の
ER玄関入室~風船膨らましの時間
を短縮したか検討する。

研究期間は
平成22年1月1日~平成26年7月31日の平日8時~17時
研究対象は
八ERに搬送されて緊急経皮的冠動脈形成術施行した152例。
ただし、来院時心肺停止患者は除く。

患者搬入経路の色々は
救急車で現場から直入23例
救急車で転院搬送51例
ドクターヘリで現場から直入20例
ドクターヘリで転院搬送29例
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結果
年ごとに、循環器医師の技術進歩、道具の進歩、体制の整備で
ER玄関入室~風船膨らましの時間は短縮している。
救急車で現場から運ばれてくる患者は、
目標の90分以内を達成できた。
救急車で他院から転院されてくる患者は
ある程度の検査を前医で行っているので、
目標の90分以内を達成できている。現場直入より、短い。
ドクターヘリで現場から運ばれてくる患者は
驚異的な40分台達成している。
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結果2
救急車で現場から運ばれてくる患者と
ドクターヘリで現場から運ばれてくる患者を比較してみた。
赤がドクターヘリ。
青の救急車より、時間は短い
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病院前で12誘導心電図を検査することで、
ER玄関入室~風船膨らましの時間を短縮すると報告がある。
八戸では平成19年以降、
12誘導心電図と心エコー検査を行うことで
心筋梗塞診断の精度を高め、
ER玄関入室~風船膨らましの時間の短縮に成功している。

先進地域のER玄関入室~風船膨らましの時間を短縮の取り組みを図に示す。
心筋梗塞治療で有名な倉敷中央病院は、ドクターヘリを使うことで42分に短縮。
八戸でも、ドクターヘリを使うことでほぼ同等の41分に短縮できた。
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ドクターヘリで現場出動することで、心筋梗塞治療がどう変わるか。
その答えは、以下。
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藤田健亮医師は今日もERで奮闘中。
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・・・・・・
明日は、「登山中に胸が苦しくなった」
ドクターヘリだ
です。


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