20km地点のCPAにPCPS その3

2014年12月11日 18:36

わたしは、停止した救急車のサイドドアから乗った。
後部ドアからだと、患者の頭に遠い。
入れ代わりに、家族が救急車から降り、、
ドクターカーに乗り移る。
私と家族の導線がぶつかることはない。
救急車から降りた家族は明らか動揺していた。
隊員が肩に手を添えて、車外に誘導した。

私は、患者の右手首に自分の指を添えて、脈搏の強さ、早さ、
冷や汗の有無を感じながら、
視線は救急車のモニターを見た。
口で隊長に、尋ねる。
「バイタルサインは」
橈骨動脈は触れない。
冷や汗がひどい。
モニターの心拍数は早くない。
50台。
「血圧、現場出発した時は120.
意識二けた。
先ほど、意識三桁、血圧測定不能、
総頸動脈触れます。
呼吸は弱い」
「ショックだね」私
わたしは、患者に声と肩たたき、
そして、胸骨へ痛み刺激を順番に行った。
患者は動かない。
「胸の呼吸音を聴くから、
それが終わったら車を出発させてちょうだい」
聴診器を患者の胸に当てた。
呼吸音が弱く、聞き取れない。
聴診を終える。
サイレンがなり、車は走りだした。
峠に下り道。
スピードが上がる。
カーブで揺れることは想定内。
この後の状態悪化を予想し、静脈路を確保する。
右肘に針を刺す。
うまくいった。
(続く)


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