朝から大変 その3

2014年12月02日 18:45

午前7時40分ドクターカー1号に、そのことが伝わり、
ドライバーは海岸道路を北上する。
藤田医師を乗せて。

六ヶ所救急隊はショック状態の患者を乗せて南下する。
ショック状態だ。
この時代、心肺停止前の患者に輸液をすることは、救急救命士に許可されていない。
いまなら、法律が改正になり、3日間の講習を受けた救急救命士は
輸液をできる。
八戸をはじめ、六ヶ所村の救急救命士に対する、
心肺停止前のショック患者に輸液する講習会は
2014年12月1日~開始される。

午前8時少し過ぎ、
患者の脈が遅くなった。
そして8時10分頸動脈が触れなくなった。
呼吸が停止した。
心肺停止だ。

その1分後だった。
ドクターカー1号はドッキング成功した。
藤田医師が後ろハッチから救急車に乗り込んだ時、
救急隊は胸骨圧迫を開始していた。

藤田医師と救急隊は静脈路確保、アドレナリ注射、急速輸液、気管挿管。
あらゆる治療を開始した。
しかし、顔色は真っ白いまま。
このまま、ここで心肺蘇生をしていても、
勝算はなかった。
輸血が必要だった。
止血術が必要だった。

藤田医師はドクターヘリ要請を隊長上申した。
まだ、ドクターヘリはスタンバイ前だが、
始業点検を早めにしているはずだ。

サンダーバード作戦の2割に、
ドクターヘリ始業前の早朝にドクターカーが出動し、
あとで、ドクターヘリが追いかけて出動するパターンがある。
サンダーバード作戦の4型 (500x375)          (軽米医師作成)

8時28分ドクターヘリが離陸した。
8時38分三沢市にドクターヘリは着陸。
ヘリ番は野田頭副所長と昆祐理医師。
藤田医師と患者を乗せた救急車は三沢市でドクターヘリとランデブーした。
六ヶ所消防と、三沢消防、八戸消防、八戸市立市民病院救命救急センターの美し連携だ。

藤田医師から受け継ぎ、すぐにドクターヘリに収容する。
8時47分三沢市を離陸。
8時57分八戸市立市民病院救着陸。
救急室では懸命な治療が続けられた。

しかし、昇天。
(続く)


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