ダイバー隊が海中から救助 その2

2014年11月24日 17:37

運よく車は斜めになっていた。
水深は7-8m位のところに、車の窓を発見できた。
光が届くのが減る海の底だが、
車の窓越しに、運転手の様子が見えた。
運転席には水が入っていた。
運転手は動かなかった。

漁師は、窓ガラスを割ろうとする。
自分の拳で、
3名はかわるがわる潜水したが、
水中では、足を踏ん張ることができず、
拳の威力は半減した。
3名は断念して、水面に浮いた。
無念。

そんな様子はサンマ船のたくさんのほかの漁師からよく見えた。
あるものは、119通報した。
14:16 119通報。

八戸消防は直近の鮫タンク61を出動させた。
赤車にAEDを搭載している。
赤車が出動する。
次に近い東消防署に出動命令をかけた。
八戸東消防署には、水難レスキュー隊が編成されている。
八戸の海を守る、ダイバー隊だ。
東消防では、119通報から、
鮫ポンプ隊が出動した無線内容を傍受し、
レスキュ―隊はすでに出動準備を整える。
潜水ボンベが車の後部の壁に設置されている。
空気呼吸装置が事前に接続され、
バルブを時計まわりにねじればすぐ使える。
ガス爆発や火災現場に突入する時のボンベのバルブは腰の高さなのに、
水中レスキューのボンベのバルブは、右肩にある。
レスキュー隊はこの違いを当たり前に使い分ける。
私のような門外漢だと、
その違いを文字で書き、混乱する。

オレンジ色の水中浮力調節装置にそれらボンベはくっつけられ、
ダイバー隊がチョッキ状に(ベスト状)になっている、
浮力調節装置に両腕を通すと、右肩から空気呼吸装置が口元に届く仕掛けになっている。
そんな、装備をずらりと揃えた赤い車が東消防署にある。

消防救急の市民評価、
満足が70%以上。
高評価。
こんな準備も評価されているのだ、きっと。

ダイバー隊と東救急35はすぐに出動した。

八戸市立市民病院ドクターヘリ通信指令室では、
無線を傍受していた。
水難事故にたいして、
消防無線が行きかう。
ただ事ではない。
CSは身構えた。
そして、場所を特定する。
場所がわかれば、着陸地点を予想する。
いつでもホットラインが鳴ったらドクターヘリを出せるように聴神経を高ぶらせる。

やはり来た。
ホットラインが鳴ると同時に、
受話器を取る。
(続く)
・・・・・・・・・・
11月25日高知で講演します。
18時00分から
高知医療センター 
演題「サンダーバード作戦」
講師:八戸市立市民病院 救急救命センター所長
今 明秀

医療関係者は無料。
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