機長と整備長 その1

2014年10月23日 18:50

目指せパイロットのイベントがあった。
豊福機長が主役。
豊福八戸ドクターヘリ機長 (370x500)

今日から、機長と整備長の物語です。
・・・・・・・

高度400mからもうランデブーポイントが見えた。
黒い刺し子に、銀色のヘルメット、黒いゴム長靴の消防隊が、
白い雪原を走りまわる。
踏み固めるのは、人力。
10m四方の雪原を大男が走りまわる。
正方形の頂点には、ピンクのテープがひらめく目印が置かれていた。

機長は「いいかな?」
正方形の1/3くらいの雪がすでに踏まれていた。
「いや、まだ、地上から着陸の要請が来ていません」整備長
機長はその間、高度150mをキープしていた。

少しした。
「名川ポンプ38より八戸ドクターヘリ1。
雪の下は土ですが、固く凍っています。
踏み固め終了しました。」消防隊長からの無線。
「はい、これより、着陸態勢にはいります」整備長

機長は高度150mから正方形に踏み固められて雪原向かって機体を進めた。
高度は下がる。
高度50mで停止した。
正方形に踏み固められたて雪原の真上だ。
機長はスロットルを調節して、
機体を少しずつ降ろす。
ゴーグルを顔にかけた消防隊は、
駐車場の隅に移動していた。
15m位まで高度が下がった。
整備長はここで、
「いったん、この位置で少し停止しましょう」

柔らかい深雪をメインローターのダウンウォッシュで吹き飛ばす作戦。
地上には、雪が渦を巻いて正方形から遠ざかる。
南極大陸のブリザードのように。
1分間近く機体は空中で停止した。
吹き飛ぶ新雪の渦が少なくなった頃、
「そろそろいいよ」整備長
「ゆっくり降りるよ」機長
「見えている」整備長
整備長は機体が雪面に近づくと再び視界が悪くなることを予想していた。
左側の視界が良好なことを機長に伝える。
(続く)


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