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Last Message 海猿 その5

2014年10月19日 18:15

「3、2,1.離陸」
機体が浮く。
海上で揺れる船から離陸するヘリコプターを
操る技術は相当高度なはず。
離陸時は全搭乗員と全甲板員に号令する。
機内がピリッとする。

目的地は、3機とも、新潟市民病院屋上ヘリポート。

EC135とくらべものにならないエンジン音の大きさ。

フライトは順調だった。
離陸は太平洋。着陸は日本海側の新潟市。
でも中間は山。
海の上を飛ぶのが得意な海保のヘリが
福島から新潟までの山の上を飛ぶ。

患者の一人は呼吸が早くなった。
呼吸音はうるさくて聞こえない。
聴診器は役に立たない。

視診と触診で判断する。
冷汗はかいていない。
脈搏の強さは変わらず。
DSC08743 (500x375)

血圧も良し。目もあいている。
どうやら、こわがっているらしい。
様子見ることにした。

DSC08746 (500x375)
 
9時50分目的地の新潟市民病院に着陸した。
DSC08745 (500x375)

屋上ヘリポートに出迎えに来てくれたスタッフに、
DMAT広域搬送記録紙を渡した。
後日、立川の災害医療センターに
郵送してほしいことが記載されている。

相馬港では、2機目のシコルスキー型ヘリコプターが
開いていたヘリパッドに着艦した。
患者2名と千葉医師を乗せて離艦する。

3機目は、空のロールスロイスと呼ばれル、
大型ヘリコプターピューマだ。
患者4名と、明石医師、西川看護師が乗る。
DSC00378 (500x332)

私と千葉医師の乗ったヘリコプターは新潟空港でおのおの給油した。
DSC08749 (500x375)

千葉医師の到着を待ち、Bell212に乗りこんだ。
機長が言う。
「空で被災地に戻るのは残念です。
なにか、物資を運びたいのですが、
その命令はないし、何をどこに運べばいいかもわからない」
「仕方ないです。人命を救う作戦を練るだけで、
精いっぱいですよ」

福島から新潟に向けて患者を
広域ヘリ搬送したのはこれが最初だった。
 
11時38分我々は新潟空港を離陸した。
また、山岳地帯を飛び越し、
約1時間で太平洋の相馬港の巡視船いずに着艦した。
いず相馬港

すでに、ピューマで戻った明石、西川の両名がいた。

あれ?なぜ?彼らが早い?

ピューマは燃料搭載量が大きいので
空港で帰りの給油の必要がなかったらしい。

船の救護室の後片付けをして
13時15分巡視船いずを下船した。

「私も、青森生まれです」海保隊員から以外にも声をかけられた。
(続く)


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