brave heart 海猿 その3

2014年10月06日 16:05

<大空へ>
午前10時30分、私と吉村を乗せた車は目的地へたどり着いた。
『海上自衛隊八戸航空基地』

すでにそこは日常の向こう側にあった。
入り口には検問。
そこを抜けると足早に制服を着た隊員が近寄って『先導します』と一言。
そして私たちはベースキャンプへと案内された。
目の前には滑走路、何台もの飛行機が当たり前のように並んでいる。

US-1はまだいない。
どうやら厚木から八戸へ向かっているらしい。到着予定時刻は11時30分。

その間、管制塔を案内していただいた。
八戸のみならず八甲田、下北までがうっすらと見える。
我ら八戸市立市民病院も肉眼で捕らえる事が出来る。

縦横無尽に飛び回っているかのように感じられた青森ドクターヘリだが、
なんとその出動は殆どが、この管制塔から見て取る事が出来るという。
視点を変えると、普段見えない物が見えてくる。
ふと、孫悟空がお釈迦様の掌の上から出られなかった逸話を思い出した。

そんなことを考えている私の左手方向はるか彼方から、 US-1はやってきた。
遠い沖合で助けを待つ彼にとっては、さながら現代の『ノアの方舟』だろうか。

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それは雄大に八戸飛行場に降り立った。
遠くに見えていた時は小さな点にしかみえなかったが、
目の前にすると、その存在は脅威を感じるほど巨大だ。

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ハッチが開いた途端、中から溢れ出してくるように次々と隊員が降りて来た。
みな、大きな荷物を両手に抱えている。

なかの一人が私と吉村にスッと歩み寄ってきた。
『機長です。よろしくお願いします』
『八戸市立市民病院救命救急センターの原と吉村です。宜しくお願いします』

(続く)


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