最期は自宅で その2

2014年08月22日 18:22

治療を初めて10日が経過した。
人工呼吸器はもうすぐはずせそうだ。
肺炎が治っている。
だが、尿が出ない。
透析から離脱できない。

丸橋医師と栗原研修医は、家族と話をする。
「透析はこれ以上行わない。
人工呼吸もおしまい。
集中治療で治らないのならあきらめる」家族
「個室に移動して、看取りますか」
「できれば最期は、自宅で家族が看取りたい」家族
「上司に相談します」丸橋医師

朝の回診中、栗原医師から、そんな内容の説明があった。
わたしは、男性を診察する。
血液検査は、慢性腎不全の結果だ。
「もう元通りには戻れない。
臓器機能が落ちている。
人工呼吸を継続しても数日の命のはず」
「家族は、自宅で看取りたい」栗原研修医
「今日中に、
マスク人工呼吸器付きで、われわれが自宅まで送り届けよう。
自宅についてから、落ち着いたところで、
在宅診療の主治医と相談して、
人工呼吸器を外すか、
継続するか決めよう」
「救命救急センターで外すのではなく、
自宅で外すのですね」栗原研修医
「そう、在宅診療の主治医と相談して。
ます在宅でNPPVできる人工呼吸器に今から変更しよう」
「わかりました。MEに相談します」栗原
「私は、在宅診療の主治医と電話連絡を取るから。
患者の自宅で、在宅診療の主治医と時刻を合わせて
ドッキングする」
「ドクターカーと救急車のようにドッキングですね」栗原
「そうだ。酸素ボンベの手配も在宅診療主治医に頼んでおくから。
いずれにしても、もう一度家族の意志を確認してからだ」

午後になった。
「家族の決意はかわりません。
同意がとれました。
自宅へ送りましょう」栗原研修医
「わかった。患者搬送車の手配は済んでいる。
だけど、ドライバーの手配がつかなかった。
私が、運転する。」
「お願いします」栗原
(続く)


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