日本海溺水 episide6 その2

2014年08月13日 18:39

平川市に入った。
ダムの上を通過する。

北には、八甲田山と中山山地の間に雲が立ち込めていた。
その向こうが青森市だ。
機長が室内通話で話しかけてきた。
「青森市方面は雲で視界不良です。
弘前方面は、快晴です。
収容病院は、天候を考慮して下さい」

安全策を取るなら、弘前市に収容をお願いするべきだ。
雲に危険を覚悟で突っ込むのはよくない。

そして津軽平野に入った。
弘前公園を右に見て岩木山へ直進する。
岩木山へは、高度900mで進む。
岩木山に近づくと山の大きさがわかる。
迫ってくる威圧感だ。
アスピーテ型火山は裾野が美しい。
美しい山だが、近づくと数か所の沢が見えた。
でこぼこしている
緑が頂きまで繁茂している。
岩木山を越えてさらに西へ向かう。
そのまま高度を保つ。
白神山地だ。
たくさんの褶曲山地が集まっている。

高度1050mを西へ進む。
無線交信が始まった。
深浦消防からだ。
「すでに、ランデブーポイントにはポンプ車、救急車が待機している。
現場と直接交信してほしい」

「深浦工作?より、青森ドクターヘリ1どうぞ、
風は無風。」
「深浦救急1から青森ドクターヘリ1どうぞ、患者情報を送る。○○○」
「八戸ドクターヘリ1から深浦救急1、着陸まで後3分」

いつのまにか、白神山地から日本海に出た。
無風のせいか、海は穏やか。
(続く)


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