高気圧酸素治療 後編

2014年07月25日 18:24

演題名:
四肢骨盤外傷に伴う軟部組織損傷に対する高気圧酸素療法の適応は明確でない
発表者
吉村 有矢医師

高気圧酸素治療は各種の創傷において治療期間の短縮や、
感染の合併の減少などが報告されている。
軟部組織損傷においても、
重症患者への適応や、
早期の導入が有効である可能性がある

四肢骨盤外傷に伴う軟部組織損傷はときに感染を合併し、治療に難渋する。
八戸市立市民病院救命救急センターの四肢骨盤外傷に対する
補助療法としての高気圧酸素治療の現状を調査した。
2010〜2013年に四肢骨盤外傷の治療に
高気圧酸素治療を併用した症例をカルテを調べて検討した。
高気圧酸素治療は1日1回1時間2気圧まで加圧する方法。
【結果】
対象症例は20例。
四肢外傷17例
(挫滅創3例、開放骨折14例)、骨盤骨折3例。
高気圧酸素治療平均施行回数20回。
① 経過中に感染の合併なし7例。
平均第10病日で高気圧酸素治療開始し、
在院日数平均62日。

② 高気圧酸素治療施行後に感染の合併あり7例。
平均第14病日で高気圧酸素治療開始し、
平均21病日に感染を合併。
3例が感染のために再手術。
在院日数平均79日間。

③ その他6例は、平均第12病日に感染を合併し、
平均第18病日から高気圧酸素治療開始したが、
5例が再手術。在院日数平均105日間。

高気圧酸素治療の有無による感染有り無しの統計学的有意差なし。

どの患者に、いつ開始すべきか明確な基準はない。
現状では益が害を上回るので積極的導入している。

高気圧酸素治療 完


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