救急脳外科今野参上 最終

2014年07月13日 18:08

木村医師は今野医師の自宅に電話した。
深夜に帰宅した今野医師。
再び早朝に呼ばれた。

患者はCT室へ移動する。
全身CTだ。
最初に頭部CT。
「あっつ、脳挫傷とサブドラ」木村
サブドラとは、
急性硬膜下血腫のこと。
緊急手術になる、二つの頭部外傷の二つ目。
「これは手術だ」野田頭

CT室からERにもどる。
ERナースは、患者の持ち物から、
ある病院の診察券を見つけた。
これが手掛かりで身元が判明した。

脳ヘルニアになってしまうと、救命が厳しい。
もう手遅れかもしれない。
が、
今野医師は、「ERで穿頭する」と。
今すぐ、ここで手術を開始すると。
そう宣言した。

皮膚を3cm切って、
その下の頭蓋骨に1.5cmの丸い穴を開ける。
骨の下には硬膜と言う丈夫な膜がある。
その膜を下の脳を傷つけないように、
注意して切開する。
切開した穴から、脳の表面に溜まって脳を圧迫していた出血が飛び散る。
脳の表面の出血が硬膜外血腫だ。

この手技で、瞳孔の散大が改善すれば、
救命の見込みはある。
見込みがあれば、大きく開く手術を行う。
だが、
結果は改善なかった。

患者は救命救急センターに入院した。
救命の可能性は低い。
残念だ。

諦める。

頭部外傷、
命に直結した外傷。

救える命と
無理な命がある。

救急脳外科今野参上 完


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