トラクター事故 その2

2014年06月10日 18:04

7階を越えてさらに上がり、
緩やかに左旋回。
新周産期センターの上を通る。
2014年4月にオープンした新周産期センター。
月100件を超す分娩に対応する。
助産師と産科医の苦労は並大抵でない。

ドクターヘリは北西に進路を取った。
新井田川の桜並木を高度200mから眺め、
EC135は徐々に高度を上げた。

「八戸市民病から八戸ドクターヘリ1どうぞ。
大型とトラクターに轢かれた男性、ショック状態。
救急隊現場到着前の要請です」CS
後部席の濱舘医師と私は、
「トラクター事故だから、骨盤骨折だな、きっと」私
「上舘さん、骨盤骨折固定のサムスリング使うよ、きっと」濱舘医師

○○市の中心を東西に走る道。
西に向かうと十和田湖。
東は太平洋。
中心には、市立病院がある。
研修医に人気の病院。
院長は、わたしの外科時代のオーベン。
その国道は、桜で満開。
松の緑と桜のピンクが高度400mからきれいに見える。

ランデブーポイントはそこから西に10kmの学校校庭。
救急車が先着していた。

「フレイルチェスト、酸素化不良で、バッグバルブマスクで補助呼吸しています。
橈骨触れず、冷や汗あり。血圧測定不能」十消救急1
フレイルチェストとは、胸に強い外力が伝わり、
肋骨がぼきぼき折れる。
一本が二か所、複数の肋骨の骨折。
吸気で胸がへこむ。
肋骨骨折の下の肺に、出血と打撲、傷がつく。
肺挫傷という。
血痰と低酸素になる。
肋骨骨折はかなり痛い。
そのため、大きな呼吸ができない。
更に、低酸素になる。
だが、ショックはなぜ?
(続く)


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