ヘリ4回目はサンダーバード作戦 その2

2014年05月19日 18:34

わたしの、長い電話の会話を察して、
濱舘医師もドクターヘリ通信指令室に入ってきた。
「胸痛、救急隊現着前、四戸町北二川。サンダーバード作戦」
私は、ドクターカー出動にむけて動きをはじめた。
濱舘医師に告げた。
濱舘医師は、すぐに、院内PHSで野田頭副所長に電話した。
野田頭副所長は、ヘリポートから
今運んで来たばかりの三戸町からの患者を
ERに向けて搬送移動中だった、。

数日前から弘前大学6年生が実習に来ていた。
年々医学生の見学や実習が増えている。
昨年度は、合計150名。
混みあう日は、5名の医学生が訪れる。
全国から個人が旅費を負担して、
北国の救命救急センターを見に来る。
こんなに、東京から離れているのに。
「ほんとうに、噂通りなのか」
自分の目で医学生が確かめに来る。
大学では学べないことを吸収しに来る。
遠くは琉球大学からも。
今日は、弘前大学の6年生。
田中君だ。
筑波大学体育学群を卒業後、
医師をめざし医学部の受験をしなおした。
「オリンピックを目指すより、
医学部をめざす方が容易かった」
さすが、同級生に、オリンピック選手が多数いるだけはある。
言うことが違う。

ドクターカーは私と学生田中君を乗せて出発した。
「八戸ドクター1より消防八戸どうぞ、
ドクターカー1はこれより、サンダーバード作戦で、
四戸町北二川に向かいます」
「消防八戸了解」

ドクターカーは、病院正門の信号機で左折のウィンカーを挙げた。
同時に、サイレンを鳴らす。
室内は一気にうるさくなる。
すると、
無線機から声がする。
「消防八戸から八戸ドクターカー1どうぞ」
「ただ今、CPA事案が別に発生、
そちらに向かってほしい。
八戸市二川」
「了解」
無線内容を聞いていたドライバーもうなずいていた。
(続く)


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://doctorheli.blog97.fc2.com/tb.php/1712-e6d16bc4
    この記事へのトラックバック