死亡率88%から復活

2014年05月02日 18:33

私が前任地に勤務していたころだった。
私の指導医は小関センター長だった。
厳しい指導で有名だった。

ある日午前中。
高齢男性が腹痛で救急車により運ばれてきた。
腹膜炎だった。
小関センター長は、院内の腹部外科医に相談した。
そして、患者は腹部外科に入院した。
午後になり、小関センター長が外科医師に廊下であった。
「あの、腹膜炎の手術どうでしたか」
「いえ、あの患者は看取ることにしました。
家族との合意です」
「えっつ、そんな。
あれしきの腹膜炎であきらめるのは早い」
「いや、尿が出ていないですよ」
「それなら、救命センターで引き取ります。
救命センターで手術します」
「はい、どうぞおねがいします」
その患者は、すぐに手術し、2か月後歩いて家に帰った。

小関センター長の口癖は
「挑戦」

あれから、15年。
私は、八戸にいる。
・・・・
高齢男性がショックと、意識障害。
ドクターカーが出動した。
リハビリ病院からの転院依頼だった。

実はその患者、前日に隣町の総合病院から
リハビリ目的に紹介転院してきたばかり。
リハビリ病院にはまだ24時間滞在していなかった。
リハビリ病院に入院した患者は下痢をしていた。
栄養目的に経鼻胃管を入れたところ、
胃内に出血あった。
おかしい。
間もなく、
頻呼吸出現。
顔色が悪くなる。
八戸ERに転送依頼。
「いいですよ」いつも気持ちよく受け入れる。
どうせ受けるなら、気持ちよく受ける。
患者は腹部膨満と頻脈。
救急車到着前に
急激に意識がなくなり、血圧が下がった。
JCS300.
主治医は「ヤバい」と。
(続く)


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://doctorheli.blog97.fc2.com/tb.php/1695-ce05e61b
    この記事へのトラックバック