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2歳出血性ショック その14

2014年04月16日 18:52

命を決める手術時間わずか17分間。

吉村医師に笑顔はない。
「すいません、私たちの過小評価です。
あと、15分早く手術できました。
頭が最優先と思っていました。
まさか、出血性ショック、しかも肝臓とは・・」
「プリベンタブルデスは、意識障害を頭部外傷と決め付けたときに起こる」私

大人用ERベッドの1/3しか使わない女児を乗せて、
17時35分劇的救命チームはCT室へ移動した。
「脳外科医師をCT室まで来てもらって、待機してもらって。
それからCT室も室温やや高めにして」私
濱舘医師が高田脳外科医師に電話した。
移動中に私は情報をもらう。
「輸血量はどれくらいした?」
「3単位です、600mlです。凍結血漿FFPも4単位です」貫和医師
「体重は13kg。7%が血液量とすれば、900mlがこの子の血液量だ。
輸血600mlといえば、全血液の60%以上だ。
大人であれば、3Lに相当する。
大量出血時には凍結血漿FFPを凝固因子を入れるために、
赤血球と1対1で入れる。
それから、60%以上の出血時は血小板輸血を考慮する。
80%以上になれば血小板輸血必須。
「血小板輸血はもう準備して。
まだこの先まだまだ出血するよ」私
私は、みんなと別方向に進んだ。
ERで待機中の両親に
私は経過を説明するために。
「助けましたよ。ただしこれから頭のCTです。
その結果で頭の手術になります。
15分後説明します。
CT室前で待ていてください」
私は、青い術衣を脱いで、感染用ゴミ箱に捨てた。
下に着ていたspirits of hachinoheのスクラブは汗びっしょりだった。
劇的救命チームは今頃CT室のはず。
(続く)

追伸
患者特定できないように、掲載時期は大幅にずらしています。
年齢、性別、左右などあえて変更していることもあります。



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