研修医離陸

2014年03月18日 18:04

原研修医は、田子町出身。
田子町といえば、ドクターヘリがもっと効果をあらわす、
八戸からの距離40km地点。
彼女は現在研修医2年目。

八戸市立市民病院では、1年目研修医はER研修2ヶ月。
2年目研修医は三次救急研修1ヶ月。
その、2年目研修医で、やる気のある研修医はドクターヘリに体験同乗させる。
条件は、病院前外傷救護JPTEC受講と、
安全講習受講。
さらに、自己の安全装備が基本。

指導は救急専門医。

昨日夕方。
原研修医が私に近寄ってきた。
「明日のヘリ番、一緒におねがいします」

その日、午前11時、救命救急センターの回診中だった。
昨日入院の8名。
救命ICU(CCM,critical care medicine)に30名。
さらに、現在救命病棟入院中75名、
合計105名を回診する。

右胸で、ドクターヘリ出動コードブルーPHSが鳴る。
「ヘリだ!走るよ」私は、原研修医の眼を見て促す。
原医師の足元は、安全靴、
さらに、フライトスーツを着込んで、
安全対策はばっちり。
ふたりで、1階の通信指令室まで走った。
「名川から、心臓疾患、胸痛男性」CS

快晴の空に、EC135は離陸した。
右に馬渕川が見える。
左に名久井岳。
名川地区は、八戸からほぼ真西。
コンパスは270度。
高度550mを一気に飛ぶ。
「到着まであと6分」整備長

太陽に近づいたせいか、
日差が強い。
メインローターの回転数にあわせて、
日光が膝の上を、断続して照らす。
じいっと光を見つめると、
酔いそうになる。
眼の刺激に、脳神経が反応している。
遠くに眼をやると、気分が落ち着く。
それにしても天気がいい。
ランデブーポイントは名川中学校駐車場。
きれいな、アンツーカーの陸上競技場の隣の
アスファルト駐車場だ。

「あれ、工事中は、名川病院新築現場?」私
淡路ナースが答えた
「そうです。ヘリポートも作るんです」
病院新築とヘリポート工事をセットで考えるところが、
ドクターヘリになれている県南のいいところ。
別な地方もがんばってはいるが・・・

EC135は離陸後7分で、
名川中学校駐車場に着陸した。
来年の今頃は、
専用へリポートに降りているだろう。
〔完〕


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