市民AEDと劇的救命 その2

2014年03月11日 23:45


「解析します離れてください」
心臓マッサージが止められた。
あたりが注目する。
男性の顔色は黒い。
土の上で行われていたCPRはクライマックス。
「離れて下さい。ショックが必要です。
オレンジ色のボタンを押して下さい」
13時49分、誰かが、オレンジに点滅するボタンを押した。
男性は、ビクリと動いたが、それっきりだった。
「呼吸と脈拍を確認して必要ならCPRをはじめてくさい」

呼吸はしていない。

再び、心臓マッサージが始められた。

救急車はまだ来ない。

最初の電気ショックから2分後だった。
相変わらず男性の顔色は悪い。
「解析します離れてください」
AEDが突然しゃべり出した。
心臓マッサージが止められた。
あたりが注目する。
男性の顔色は黒い。
「離れて下さい。ショックが必要です。
オレンジ色のボタンを押して下さい」
今度こそ、全員が祈る。
救急車はまだ。
誰かが、オレンジに点滅するボタンを押した。
「呼吸と脈拍を確認して必要ならCPRをはじめてくさい」
だめだ、呼吸がない。顔色が悪い。
再びCPRが始められた。

八戸消防は、救急車を1台現場に向かわせた。
八戸北方面の工場地帯までの、道のりはやや長い。
13時51分八戸消防はドクターヘリを要請した。
今日のヘリ番は野田頭副所長。
60歳台男性の心臓疾患ならチャンスはまだある。
13時56分希望のドクターヘリは八戸市立市民病院を離陸した。
八戸ERでは、PCPS(人工心肺)の準備を始めた。
ベテランの野田頭副所長が現場に出るなら、
うまく行くような気がした。
(続く)
////

東日本大震災から3年経過しました。
犠牲者に合掌


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://doctorheli.blog97.fc2.com/tb.php/1644-2daa1eb9
    この記事へのトラックバック