骨盤骨折治療にサムスリング

2014年02月19日 18:53

サムスリングとういう、骨盤骨折治療の道具があります。

サムスリングの骨盤骨折に於ける止血使用報告
「一大事だ!救急患者が輸血拒否」

夜10時だった。歩行中の女性が時速50kmの車に跳ねられ受傷した。
彼女が救命救急センターに運ばれた時は、
血圧69、脈拍94、呼吸数19の出血性ショックであった。
彼女はか細い声でしきりに「輸血はいやだ」を繰り返していた。
バッグの中の「輸血拒絶書」は本物で、
サインがしっかりされていた。これは一大事だ。

血圧が低下する出血量は、
循環血液量の30%(1ℓ)を超えているはず。
リンゲル液を急速輸液しながら、
出血源を探した。
最も恐れていた腹腔内出血がないことは、
超音波検査ですぐに分かった。
しかし、派手な骨盤骨折がレントゲン検査で分かった。
臀部に大きな傷があり
そこから血液が噴出していた。
・・・・・・・・・・・・
血圧が低下する出血量は、循環血液量の30%(1ℓ)を超えているはず。
リンゲル液を急速輸
液しながら、出血源を探した。
最も恐れていた腹腔内出血がないことは、超音波検査ですぐに分
かった。しかし、派手な骨盤骨折がレントゲン検査で分かった。
臀部に大きな傷がありそこから
血液が噴出していた。ここは絹糸の連続縫合で止血した。
2ℓの初期輸液で、血圧は戻らなかっ
た。このようなnon responderには、
緊急輸血と止血処置が必要となる。

輸血なしで止血術に入る。
最初に骨盤をバンドで締める「サムスリング」を
ひと巻きした。
これで血圧が上昇した。
ガス分析のH bは6g/dlであった。
普段なら輸
血開始している値だ。
血管造影室に移動しTAEを行い、
さらに同じ部屋で骨盤創外固定を行った。

集中治療室に入室した彼女の顔色に紅はなかった。
心拍数は早いままだった。
5日目Hb3g/dl
まで低下したが、そこが下げ止まりであった。
無輸血治療に彼女は満足し、
129日目にリハビ
リ病院に寝たきり状態で転院した。

輸血拒否それは医学に対する挑戦。


http://www.accord-intl.com/top_topics/topics090903.pdf 日本語
http://www.accord-intl.com/rescue/47_rescue_sling2.html メーカー宣伝

http://www.sammedical.com/sam-pelvic-sling-ii-helps-pedestrian-hit-by-car/英文


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