輪状甲状靭帯切開

2013年10月09日 18:44

第17回僻へき地離島救急医療学会
八戸市はっち会場

一般演題の一部を公開します。

ドクターヘリで出動し輪状甲状靭帯切開で救命した外傷性気道閉塞の1例
八戸市立市民病院救命救急センター 
軽米寿之

【症例】
49歳男性。青森県上北郡内で普通乗用車運転中、
車線をはみ出し路肩の防雪柵に衝突し受傷。近隣二次病院へ搬送された。
搬送当初は呼吸・循環に異常なく意識清明であった。

救急外来での経過中に呼吸困難感が出現し、次第に増悪した。
舌と頸部の腫脹・舌下部に血腫が確認され嚥下困難のため流涎している状態となった。

咽頭血腫による気道緊急の診断で当院に転送依頼。
ドクターヘリ出動した。病院直近の運動公園でランデブー。

患者は座位でかろうじて気道確保されている状態であった。
30°ベッド挙上の状態で鎮痛・鎮静行い気管挿管を試みたが
舌下〜咽頭が高度に腫脹しておりチューブ挿入が困難であった。

バッグバルブマスクでも換気困難となり輪状甲状靭帯切開を施行した。
6mm気管挿管チューブで気道確保し搬送した。

ERで気管切開術を行い、輪状甲状靭帯切開を閉鎖した。

第8病日左膝蓋骨骨折手術行い、
第12病日咽頭の腫脹改善を確認し気管切開チューブを抜去した。

リハビリテーションを行い第32病日独歩退院した。

【結語】
ドクターヘリによって救急専従医による迅速な処置が広域で可能となった。


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