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重複要請に青森市ヘリ出動 その8

2013年09月21日 18:56

予定時刻に県病ドクターヘリ113Dが八戸に着陸した。
格納庫には、112D八戸へり。
ヘリポート中央には113D県病ヘリ。
メインローターの停止を待って、
われわれは113Dのクラムシェルドアに近づいた。
開いた左ドアには、
大柄な小笠原医師が座っていた。
クラムシェルドアが開き、
患者が外に出される。
口には、気管ソウカンされていた。
「よし、いいぞ、後は輸血と手術だ」私小声で言った。

女性はER2ベッドに入室した。
群がる救急医。
「頭部外傷+ショックだよ。
最悪シナリオは、急性硬膜下出血+腹部骨盤出血。
最良は、脳挫傷+骨盤骨折。
良くあるのは、脳挫傷+頚髄損傷。
どちらにしても、バイタルサインが悪いので予測救命率は低いよ。
30%以下だ。
輸血初めて」私
次々と、処置が進む。
輸血が始まった。
「出血源はどこ?」
「ポータブル骨盤レントゲンで、骨盤骨折です。
胸はOK.
FASTはわずかに腹部出血あり」吉村医師
「優先順位は骨盤だ。
「サムスリング巻くよ。
ログリフトするよ。左右に3人入って」
「ガス分析でアシドーシスはわずかです。
ベースエクセスはマイナス4」吉村
アシドーシスは大量出血を意味する。
それが軽度なら、出血量は少ない。
「頚髄損傷の可能性が強いよ、それならイノバンを使う」
ナースは昇圧剤イノバンを用意した。
「血圧上がりました。輸液2リットルです。
輸血はまだわずかです」山内医師
「良し、骨盤と腹部、頭部外傷、頸椎骨折をみるのに、
パンスキャンCTだ」私
「そのあと、骨盤血管造影ですね。」吉村
「その通り。山内先生先回りして血管造影準備して」
劇的救命チーム本隊は患者が横たわるERベッドを押して、
CT室に移動した。
「体温はどう?」
「36度、下がっていません」貫和医師
(続く)


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