救急救命士、もうすぐ血糖測定とブドウ糖の投与が可能となる

2013年08月19日 18:38

平成3 年に救急救命士制度が創設され、
救急現場から医療機関へ搬送されるまでの間において、
救急救命士が医師の指示の下で救急救命処置を行うことが
可能となった。

「病院前救護体制のあり方に関する検討会」では
平成16 年に気管内チューブによる気道確保、
平成18 年にエピネフリンの投与が救急救命処置に追加され、
病院前救護体制の充実が図られてきた。

平成23 年に、救急救命士数は約3 万9 千人となり、
消防機関に属する救急救命士が行う処置
件数は年間11 万回を超え、
10 年前の2 倍以上となっている。

「病院前救護体制のあり方に関する検討会」では、
病院前救護体制を強化し、
傷病者の救命率の向上や、
後遺症の軽減等を図るため、
三行為を救急救命士の処置範囲に追加す
ることの適否等について検討を行った。
① 血糖測定と低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与
② 重症喘息患者に対する吸入β刺激薬の使用
③ 心肺機能停止前の静脈路確保と輸液の実施

三行為について、
実証研究における有効性や安全性等に関する分析や考察の
結果、
「血糖測定と低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与」
「心肺機能停止前の静脈路確保の実施」
については、
救急救命士の処置範囲に追加することが適当であるという
結論に至った。

また、教育プログラムは講義・実習24 単位を標準とすることが望ましく、
処置範囲の拡大に当たっては、
24 時間、医師から指示・指導を受けることができる体制、
教育・研修体制、事後検証を行う体制など、
事前から事後に渡る地域のMC 体制が十分に確保されている必要がある。

厚生労働省においては、総務省消防庁と連携し、
この報告に基づき、
「血糖測定と低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与」
および「心肺機能停止前の静脈路確保の実施」
を特定行為に追加し、
地域のMC 体制の中で教育カリキュラムを
実施する体制を整えられるよう、
必要な対応を行うべきである。

今回の救急救命士の処置範囲拡大により、
病院前救護体制が強化され、
傷病者の救命率の向上や、
後遺症等の軽減が図られることが期待される。

なお、厚労省の省令改正を待ってから
講習会開始、そして認定、実施になります。

救急救命士、および国民のみなさんは、
いましばらくお待ちください。


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